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コーヒー生豆の仕入れ方法|仕入れ先・費用・始め方を解説

藤本 拓海 / 更新:2026-06-18
コーヒー生豆の仕入れ方法|仕入れ先・費用・始め方を解説
「自分で生豆を仕入れて焙煎してみたいけど、個人でも本当に買えるの?高い金を出して欠点豆だらけの豆をつかまされたら…」——3年前の私がまさにそれでした。結論から言うと、個人でも100g単位から仕入れられますし、麻袋でまとめ買いもできます。

この記事では、仕入れ先の5タイプ、最小ロットと費用、サンプル請求から注文までの手順、保存方法、開業に必要な許可、そして私が実際にやらかした失敗までまとめます。

所要時間の目安:最初の試し買いなら、店選び30分→注文10分。難易度は「低」。必要なのはクレジットカードと、届いた豆を広げる平らな場所だけです。麻袋単位や個人輸入になると難易度は一気に上がります。

コーヒー生豆の仕入れを始める前に知っておきたい基礎知識

コーヒー屋は生豆をどうやって仕入れている?
コーヒー屋は生豆をどうやって仕入れている?

まず言葉の整理から。ここを曖昧にしたまま卸サイトを開くと、価格表の意味が読めません。私も最初、小売価格と卸価格を見比べて「なんでこんなに違うんだ」と混乱しました。

生豆と焙煎豆の違い

生豆は焙煎していない、緑がかった硬い豆です。そのままでは飲めません。自分で焙煎する前提の素材で、保存もきき、価格も焙煎済みより安い。

焙煎豆は飲める状態に火を入れたもの。鮮度の落ちが早く、焙煎度合いの差で味が決まります。自分で焙煎すると、この最後の工程を握れるのが生豆仕入れの醍醐味です。

小売と卸売の違い

小売は100g〜数百g単位で誰でも買える形。卸売は業務用にまとまった量を安く出す形です。事業者向けに会員登録や開業証明を求める卸先もあります。

ある事業者の解説では、小売と卸で「価格の差が3〜5割前後変わる」と紹介されています。ただしこれは公的統計ではなく、業者側の説明である点は押さえておいてください。

個人・小規模でも仕入れができる理由とメリット

「個人はムリだろう」と思い込んでいませんか。実際には100g単位から販売する国内通販サイトが存在します。試し買いの入口としてはこれで十分です。

メリットは3つ。焙煎度を自分で決められること、焙煎済みより仕入れ単価が安いこと、そして自分の味を作れること。正直、デメリットは焙煎の手間と失敗のリスクくらいで、私は始めて後悔していません。

コーヒー生豆の仕入れ先5タイプと選び方

仕入れ先はざっくり5タイプに分かれます。複数の民間記事でも、国内通販・専門店・卸業者・商社という整理が共通しています。私の経験では、最初は国内通販、量が増えたら商社・卸、という順が現実的です。

コーヒー生豆の仕入れ先5タイプと選び方
コーヒー生豆の仕入れ先5タイプ比較
最小ロットや会員条件は各社で異なります。下記は一般的な傾向です。
タイプ主な単位会員・事業者条件向いている人
国内オンライン専門店100g〜数kg不要が多い初心者・試し買い
生豆商社麻袋(数十kg〜)要相談・事業者中心量を確保したい人
卸売業者数kg〜麻袋会員登録ありが多い小規模開業者
個人輸入・ダイレクトトレード麻袋単位自己手続き必須上級者・産地直で攻めたい人
自家焙煎店の小売枠100g〜不要少量で色々試したい人

生豆商社・卸業者から仕入れる

商社は生産国の農場・協同組合・専門輸出者から買い付けています。スペシャルティ業務用の販売サイトでも、その買い付けルートを案内しています。量を確保したいならここ。

オンライン専門店から少量で買う

前述の生豆本舗のように、100g単位から麻袋まで扱うサイトがあります。私が最初に頼んだのもこのタイプ。クレカで注文して数日で届く手軽さは、初回には何より安心でした。

個人輸入・海外ダイレクトトレード

ここは正直、初心者には勧めません。コーヒー生豆は加熱加工されていないため植物防疫法上の検疫対象で、輸入時に検査が必要です。

確認先は税関だけでなく植物防疫所。手続きと検査、麻袋単位の在庫リスク、為替変動を全部自分で背負うことになります。最初の数年は国内仕入れで十分回ります。

信頼できる業者の見極めチェックリスト

私が業者を選ぶとき見るのはこの5点です。

仕入れ業者の見極めチェックリスト
確認項目見るポイント
産地・農園情報国名だけでなく農園・精製方法まで開示しているか
収穫年(クロップ)ニュークロップか、いつ入荷したか書いてあるか
サンプル対応小ロット・サンプル請求に応じるか
保管状態倉庫の温湿度管理に触れているか
連絡の速さ問い合わせの返信が具体的で速いか

最小ロットと費用のシミュレーション

「結局いくらかかるの?」が一番気になるところでしょう。生豆の店頭小売価格の例として、100gあたり300〜600円程度という民間サイトの目安があります。全国平均や公的統計ではない点に注意してください。

最小ロットと費用のシミュレーション

1kgから買える店と麻袋単位の違い

国内通販は100g〜1kgが中心。少量を色々試せます。麻袋は産地により30kg〜60kgとまとまった量で、単価は下がるが在庫リスクを抱えます。

私の実感では、月の使用量が10kgを超えるまでは1kg買いの方が結果的に無駄が少なかったです。麻袋を一袋使い切れず劣化させた苦い経験があります。

送料・関税・保管費を含めた初期費用の目安

国内通販なら追加コストは送料くらい。一方、個人輸入では関税・検疫の手続き費用・保管費が乗ります。ここを見落とすと「思ったより全然安くなかった」となりがちです。

具体的な関税率や検疫費用は品目・量で変わるため、金額の断定は避けます。輸入を考えるなら、前述の植物防疫所に事前に確認してください。

価格相場と為替・国際市況の影響

生豆は輸入品。為替が円安に振れれば仕入れ値は上がります。国際市況の変動もそのまま価格に響く。だから一度に大量買いより、相場を見ながら小刻みに仕入れる方が個人には安全です。

【手順】初めてのコーヒー生豆仕入れの始め方

生豆の仕入先、教えます!【煎りたてハマ珈琲】
生豆の仕入先、教えます!【煎りたてハマ珈琲】

ここからは実際の流れです。卸取引ではサンプル請求→テストロースト→カッピング→発注という順が業界記事で紹介されています。これは公式制度ではなく取引実務ですが、初回でもこの型をなぞると失敗が減ります。

手順1 仕入れの目的と量を決める

まず「何のために、どれくらい」を決めます。趣味で月1kgなのか、週末店で月10kgなのか。ここで量を決めないと、安さに釣られて麻袋を買って後悔します(私です)。

確認の目安:使う量と予算を数字で言えれば、この段階はクリアです。

手順2 サンプル請求とカッピングで品質を確かめる

気になる豆は少量で取り寄せ、自分で焙煎して味を見ます。カッピングといっても最初は「美味しいか・欠点の風味がないか」を確かめるだけで十分。

確認の目安:その豆を本注文したいと自分で判断できれば次へ。うまく味が分からないときは、同じ豆を2回焙煎して比べると差が見えてきます。

手順3 注文・支払い・配送を完了させる

国内通販ならカート→支払い→配送先入力で完了。卸なら会員登録や発注書が必要なこともあります。支払い方法と送料、納期をここで必ず確認。

確認の目安:注文確定メールと納期が届いていればOK。

手順4 検品とハンドピックで欠点豆を取り除く

届いたら全量を広げ、割れ・虫食い・カビ・未熟豆を手で除きます。これがハンドピック。歩留まりは豆の等級で変わり、安い豆ほど抜く量が増えます。

確認の目安:明らかな欠点豆が見当たらなくなれば焙煎へ。最初は1kgで30分以上かかりますが、慣れます。これで「自分で選んだ生豆を仕入れて焙煎準備まで整える」ことができました。

生豆の品質を見極めるポイント

同じ「生豆」でも中身は別物です。値段だけで選ぶと痛い目を見ます。ここは私が一番授業料を払った領域。

生豆の品質を見極めるポイント

スペシャルティと業務用生豆の違い

スペシャルティは農園・精製・評価が明確で、欠点豆が少なく単価が高い。業務用生豆は安定供給とコスト重視で、産地のグレード表記が中心になります。

前述のCOFFEE NETWORKのような業務用販売でも買い付けルートを開示しています。どちらが正解ということはなく、目的次第。私は看板商品にスペシャルティ、ブレンドのベースに業務用、と使い分けています。

産地・農園・精製方法による味の違い

精製方法で味は大きく変わります。ウォッシュドはクリーンで酸が際立ち、ナチュラルは甘く果実感が強い。同じ農園でも精製違いで別物になります。

だから仕入れる時は国名だけで判断せず、農園と精製方法まで見る。ここを揃えると、自分の店の味の再現性が一気に上がります。

ニュークロップなど収穫時期と鮮度の見極め

その年に収穫されたばかりの豆がニュークロップ、前年産がパーストクロップ。鮮度が落ちると水分が抜け、焙煎の発色や香りが鈍ります。

購入時はクロップ年を必ず確認。表記がない店は、私はそれだけで候補から外しています。

仕入れた生豆の保存方法と賞味期限

焙煎豆より日持ちする生豆ですが、無敵ではありません。保存をしくじると、せっかく選んだ豆が台無しになります。

仕入れた生豆の保存方法と賞味期限

温度・湿度など最適な保管環境

敵は高温・多湿・直射日光。風通しのよい冷暗所で、麻袋やクラフト袋のまま床に直置きせず保管します。日本の梅雨と夏が一番の難所です。

私はエアコンのある部屋で、湿気取りと一緒に保管しています。倉庫の温湿度管理に触れている業者を選ぶのも、ここが理由です。

劣化を防ぐ対策と保存期間の目安

生豆は焙煎豆より長く持ちますが、年単位で置けば確実に風味は落ちます。だから一度に抱え込みすぎないのが個人の鉄則。

具体的な賞味期限は産地・水分量・保管で変わるため、月数の断定は避けます。私の運用は「2〜3か月で使い切る量だけ仕入れる」。これで劣化のトラブルはほぼ消えました。

開業・販売に必要な許可と法的手続き

【コーヒー焙煎】個人向け うまい生豆ここで買えます【エチオピア, モカ, ケニア, インドネシア, ブラジル, コロンビア】
【コーヒー焙煎】個人向け うまい生豆ここで買えます【エチオピア, モカ, ケニア, インドネシア, ブラジル, コロンビア】

ここを甘く見ると後で詰みます。私は食品衛生責任者の資格を取り、保健所に通って確認しました。趣味で自分が飲むだけなら不要ですが、売るなら手続きが要ります。

食品衛生法と営業許可

「2021年6月の食品衛生法改正で、自家焙煎や粉砕を行ったコーヒー豆の営業届出が必要」という記述が民間サイトにあります。

ただしこれは二次情報。制度名・対象業種・届出の要否は、必ず管轄の保健所と厚生労働省の一次情報で確認してください。地域で運用が違うこともあり、私も最初は電話で直接聞きました。

表示義務と販売時の注意点

焙煎豆を包装して売るなら、品名・原材料・内容量・賞味期限・保存方法・販売者などの表示が必要になります。生豆をそのまま転売する場合とも要件が変わります。

表示の細かいルールは食品表示法の管轄。販売形態が決まったら、開業前に保健所で表示見本を見てもらうのが確実です。

初心者がやりがちな失敗と仕入れ後の収支モデル

最後に、私と周りの焙煎仲間が実際にやらかした失敗と、収支の考え方を正直に書きます。ここが一番、他の記事にない部分だと思います。

初心者がやりがちな失敗と仕入れ後の収支モデル

よくあるトラブルと回避策

初心者がやりがちな失敗と回避策
失敗起きること回避策
安さで麻袋買い使い切れず劣化最初は1kg単位で試す
ハンドピックを省略雑味・異物混入全量を広げて検品する
クロップ年を見ない鮮度が悪く焙煎が決まらない収穫年表記のある店を選ぶ
許可確認を後回し販売開始が遅れる注文前に保健所へ確認
一度に大量仕入れ為替・在庫リスク相場を見て小刻みに

特に麻袋の使い切り失敗は本当に多い。安さは正義に見えますが、劣化した豆は安物買いの銭失いです。

焙煎・販売まで含めた収支の考え方

収支は「仕入れ単価+焙煎ロス+ハンドピックで抜く分」を原価に乗せて考えます。焙煎で重量は約2割前後減り、欠点豆で数%抜ける。ここを織り込まずに売価を決めると利益が消えます。

具体的な利益率は焙煎度・歩留まり・販路で変わるため断定しません。私のやり方は、まず小ロットで原価と歩留まりを実測してから売価を決める。最初の一袋は「練習代」と割り切るのが、結局いちばん安く済みます。

よくある質問

コーヒー生豆 仕入れ方法とは?
焙煎前の生豆を、国内オンライン専門店・生豆商社・卸業者・自家焙煎店の小売枠・個人輸入のいずれかから購入する方法です。複数の民間記事でもこの整理が共通しています。初心者は100g単位で買える国内通販から始めるのが現実的です。
コーヒー生豆 仕入れ方法の費用は?
生豆の小売価格は100gあたり300〜600円程度という民間サイトの目安があります(公的統計ではありません)。国内通販なら追加は送料くらい。個人輸入では関税・検疫手続き・保管費が上乗せされます。
コーヒー生豆 仕入れ方法の始め方は?
目的と量を決める→サンプルを少量取り寄せて焙煎・味を確認→注文と支払い→届いたら検品とハンドピック、の順です。卸取引でもサンプル請求からカッピング、発注という流れが業界記事で紹介されています。
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藤本 拓海

週末自家焙煎店オーナー(現役) ・ 食品衛生責任者資格取得済み
週末焙煎歴5年、開業3年

自身も会社員を続けながら週末焙煎店を3年間運営した経験をもとに、開業の実務手順や費用を一次情報として丁寧に伝えることを心がけています。許可申請から焙煎機の導入まで、実際に自分の手と足で確かめた情報だけを書きます。

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